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レトロにフォーカス

活字解像 vol.1『物書きの先輩(勝手に)』

投稿日時:2025年12月
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今回のテーマ

小生がウェブログを書こうと決心したのは、全くの気まぐれではありません。それに至る前に、多くの先輩たる物書きの方々に影響を受けたわけです。今回は、日常を書き留めるという点において大きく影響を受けた二つの作品を紹介します。

Aサイド:『衝動買い日記』

鹿島茂氏が中央公論誌に連載していたエッセイの文庫版です。

軽妙ながらも知性を醸し出す文体からは、文筆活動への深い造詣がうかがえます。それもそのはず、氏は大学の文芸学部教授だというのです。本作はタイトルの通り、二十世紀の挿絵本から腹筋マシーンに至るまで、いろいろな衝動買いを題材にしたものです。小生はここから、日常の中にあっても面白い話になり得るエピソードがあるものだということを読み取りました。

ディープな趣味のコレクションは他の人には理解されにくいもので、しかしそれでも自分の価値を追い求める様が生き生きと描写されています。はたまたこれこそはと思って買ったものが役に立たなかったという話もまた、買い物の楽しみの一面として抜かりなく収められています。

なお、『衝動買い日記』においては「だ・である」調が使われています。本ウェブログにおいて文体をどうするか悩みの種である[1]原因の一端は、この本にあります。

Bサイド:『世界一くだらない話』

ああああ氏によるウェブログです。

小生にニンテンドーDSのブラウザーがもたらされたとき、まさしく世界が変わりました。というのもそれ以前は親のPCでしかネットを閲覧できなかったからで、ほとんど楽しめてはいなかったからです。DSのブラウザーを駆って、夜な夜なネットの大海に漕ぎ出したものです。インターネットの世界は、2ちゃんねるのコピペやアンサイクロペディア[2]の記事、はたまたSNS普及以前は数多存在した個性あふれる個人プログなど、楽しいものでいっぱいでした。この「世界一くだらない話」は、そんなある夜に見つけたサイトのひとつです。

弟と電話したとか、オリジナルのカードゲームにとんでもないカードが入っていたとかいうような話を、ユーモアをもって面白い話に仕立てています。くだらないからといって、つまらないわけではないのです。

ちなみにこの『世界一くだらない話』は「です・ます」調で書かれています。小生もこのサイトに範をとり、「です・ます」調を基調とすることに決定したのです。