ロゴマーク

四角い円の
レトロにフォーカス

column vol.9『素晴らしい筋肉に花束(はんまー)を贈ろう』

投稿日時:2025年12月
 ←この月の目次

力が、欲しいか…?

小生は、カメラ趣味もあって外を長距離歩いたり自転車で出かけたりすることはやぶさかではありません。しかし根っこはインドア派ゆえか筋肉はあまりなく、強くはありません。半袖を好まない理由の一つは、筋肉のなさが露呈するからです。さらに近年では、筋力を高めることと健康上のメリットの関連を示す研究結果も出てきているようです[参考文献1]

斯くして、筋肉の必要性を感じた小生は、中国地方で一大勢力を誇るホームセンター「ナフコ」のとある一店舗へ向かいました。

ナフコよナフコよナフコさーん、この店で一番重たいものはなーに?

ホームセンターは楽しいものです。きっと筋トレに役立つものがあるに違いありません。筋肉を鍛えるのに使えそうなもの。ウェイトトレーニング。ウェイト。何か重たいもの。それはもちろん、ハンマーでしょう。それをおいてありえません。

そうして工具のコーナーに向かうと、どうやら一番重たいハンマーは3.6kgのもののようです。小生はこれを購入することにしました。農具などで有名な老舗の浅香工業、金象印の両口ハンマー3.6kgです。この3.6kgのハンマーには風格ある90cmの赤樫の柄がついており、所有欲をくすぐってくれます。

持ち帰って、早速これを振ってみました。重さに関してはちょうどいいという印象。しかしながら、アニメなどを観ながら振ろうとすると柄が90cmと長いため、壁や画面などにぶつかりそうになります。かといって柄の長さが手頃な60cm以下のものは1.8kgくらいまでしかなかったため、十分なトレーニング効果を得るにはこれを使うよりほかはないでしょう。

最強装備ではなかった!

そのハンマーをひとしきり振った後、そのメーカーを検索してみました。すると商品ページには3.6kgを凌駕する4.5kgがラインナップされ、さらには品切れで手に入らない[1]ながらも5.5kgのハンマーまでもが存在するではありませんか。それからというもの、部屋の片隅に立てかけられたハンマーを見るたびによくわからない敗北感のようなものが湧き上がるようになりました。

それからまたしばらく経って、こんどはハンマーを購入した件を行きつけの美容室のお兄さんに話しました。すると「筋トレをするならハンマーではなくダンベルなどを買った方がいいのではないか。通販でならよりどりみどりだろう。」との返答。ごもっともであります。本来は筋トレではなく、杭打ちや解体工事などに使うハンマーなのですから…。

そして日を改めてナフコを訪問してみると、案の定というべきか、4.5kgのハンマーが置かれているではありませんか。さらに先日はチェックしなかった別のコーナーの片隅を見てみると、そこには生まれながらの筋トレ用ウェイト、正真正銘のダンベルがありました。しかもそのダンベルはおもりを取り替えることで最大10kgになるものです。

最も重いハンマーだと思って買ったのにそれより重いものが存在してしまったという、この敗北感を清算するには、この現行モデルで最も重い4.5kgのハンマーを買うしかありませんでした。

金槌に取り憑かれて

ところが、その4.5kgのハンマーを自室に持ち込んでみると、柄が白樫であることに気づきました。もちろん強靱さに関していえば赤樫と遜色ないものではあるけれども、使わないときは部屋の調度品になる筋トレ用品には、強者にふさわしい風格が欠かせないのです。かくして折角の4.5kgのハンマーはたちまちお蔵入りと相成りました。

実際のところ、ハンマーで筋トレをする際には、柄を握る位置を変えることで(てこの原理で)負荷を変えられるので、ヘッドが一番重いモデルを選ぶ必要はなかったのでした。これに気づくことで、ようやく敗北感を打ち砕くことができたのです。

それからまたしばらく時が経ち、別のホームセンターに行ってみると今度はかなり小ぶりなハンマーが目に留まりました。こちらは株式会社須佐製作所の王将ミニ槌・角箱屋です。こちらは非常に軽く小さいので、もっぱら肩叩きに使っています。ただしこのハンマーは、頭の一方が釘抜きの形になっていて鋭いので、肩叩きにはすこし危険かもしれません。もし別のホームセンターで同ブランドの八角もしくはMG四角を見つけられたら、そちらも買うつもりです。