完全修飾ドメインのすすめ
投稿日時:2024年8月
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見えないけど、そこにルートドメインがあります。
ホスト名、ドメイン名、TLDまですべて省略せずに表記したドメイン名のことを「完全修飾ドメイン」といいます。
気づいている方もいらっしゃるでしょうが、当サイトでは、「weblog.sikakuien.jp.」とドメイン名の最後に.を付ける表記を採用しています[1]。このように、TLDのあとに.をつけるのが、実は完全修飾ドメインの正式な表記なのです。
この最後にある.は、TLDのさらに上位にある「ルートドメイン」を表すものです。ルートドメイン(またはDNSルートサーバー)は名前解決の中核を担うサーバーであり、IPアドレスでいうと13個しかありません[2]が、世界のすべてのDNSサーバーはルートドメインのアドレスが登録されていて、ここに問い合わせればTLDを担当するDNSサーバーのIPアドレスが返ってきます。返ってきたTLDのDNSサーバーにドメイン名を問い合わせると、今度はその配下にあるドメインを担当するDNSサーバーのIPアドレスが返ってきます。こうして階層を下っていけばどこのページでもたどり着けるというわけです。
ほとんどのウェブサイトでは.をつけていないのが実情ですが、見えないけど存在していて、なくてはならない役目を果たしているのです。小生のサイトでは、そんなルートドメインに敬意を表する意味も込めて、最後に.をつけています。
一部の環境で不具合が…
しかし、ここで困ったことが起きています。iPhoneやiPadから当サイトにアクセスしようとすると、なにやら証明書のエラーが出て、詐欺の恐れがあるからアクセスしないようにと促されるのです。
これは、おそらくWebkitがサイトへのアクセス時になにやら回りくどいことをやっていて、それで小生が設定しているドメイン名に「.」があるので、証明書のドメイン名(.がない)と違うのでアウト…というようなことが起きていると思われます。
試しに「weblog.sikakuien.jp」と最後の.を抜いてみると、一応エラーは出ずにアクセスできます。ただしCSSなどはHTMLに書いてあるものを別途リクエストする設計なので、そこでCSSが読み込まれず、バニラ[3]のHTMLが表示されますが。
iOSのSafariやFirefoxからアクセスすると、こうなります。Firefoxを推奨しておきながらFirefoxからアクセスできないので、この矛盾をどうしたものか考え中です。
小生がiPadで利用しているSleipnirでは、なぜかエラーが出ず無事にアクセスできるので、もしiOSから当サイトにアクセスしたい場合は、Sleipnirをおすすめしておきます。